住宅2020年1月11日
大手ハウスメーカーと工務店どちらが良いですか?
「家を建てたい!!」と思った時にどこの会社に依頼したらよいか迷うところですね。
真っ先に浮かぶのは「テレビコマーシャルでよく流れている大手ハウスメーカーといわれている会社」ではないかと思います。
でも、ポスティングされる広告やチラシの「地元工務店」も気になるところです。
依頼先を決めるうえで大事なことは、「大手ハウスメーカー」と「地元工務店」の「特徴」を知り比較検討することです。そして比較検討する中で「自分たちの予算に合う会社」かどうかということも重要になってきます。
「大手ハウスメーカー」とは
「大手ハウスメーカー」とは日本国内全域を対象に営業展開している大手住宅建築会社を指します。
- 部材も自社工場で作る
- 設計・工事の両方を行う
- ⇒地元の工務店が実際の作業や工事を行うことが一般的です
特徴としては
- 全国展開している
- 部材を自社工場で生産している
- オンライン管理されている
- 耐震性など豊富な研究データがある
- 商品企画力が高い
- 知名度が高い
- 工期は短め=平均3.5か月(延べ床面積35坪程度)
メリット
- 受注件数が多いため
- ⇒宣伝広告費・研究開発費に経費をかけられる
- 建物標準の性能表示も高く安心・安全・クレームのない家づくりを目指している
- 消費者はテレビコマーシャルで見ているので、安心感・信頼感が高い
- 自社工場で加工された建築部材を現場で組み立てるため、建築部材の精度が高く、仕上がりが均一になる
デメリット
- 規格住宅のため細かい仕様の希望や変更に対応できないなど、「設計の自由度がやや低め」
- ⇒標準仕様とした間取りや設備を導入しているため不具合が起きた時の対応や保証がしやすくなる点はメリットといえる
- 建築費が高め
- ⇒品質保証期間が長く、メンテナンス費用が抑えらる点はメリットといえる
「工務店」とは
「工務店」とは職人さんや複数の専門工事業者をまとめ、設計から施工まで工事全体を管理する⇒総合的な工事を請け負う業者のことを指します。
- 1年間の施工件数が1~2棟から数十棟クラスの会社
- 本社や営業所から2時間以内を営業圏とすることが多い
特徴としては
- 規模=中小企業
- 職人=現場管理
- 設計の自由度=高い
- 工期は長め=4.5か月から(延べ床面積35坪程度)
「工務店の種類」
- 町の工務店:地域密着型で施工を行う工務店
- *一般的に工務店というと地場産業として根付いているこちらを指すことが多い
- フランチャイズ加盟店:本部が開発・指導する工法や規格を用い施工をする
- 中堅ビルダー:地域密着型。他の工務店より施工棟数が多く、住宅展示場を設け、本社のほか近隣県や市に支店や営業所を置き施工展開をしている
下記「メリット」「デメリット」は町の工務店に焦点をおいている
メリット
- 広告費や宣伝費を極力使わないため建築費が安く抑えられる
- 価格=人件費+材料費+工務店の利益
- 設計・施工が自社(間取りやデザインなどを施主と一緒に作り上げる)なので、設計の自由度が高い
- 地域密着型のため、お客様を大切にする:悪評が立つと潰れてしまう
デメリット
- 職人さんの腕によって技術力に差が出る
- 大半の工務店は、展示場やショールームがないためイメージがつかみにくい
- バスタブやシステムキッチンなど住宅設備の選定等、自分たちでショールームを回らなければならない
- 突如、経営不振になり倒産してしまう危険性が考えられる
- ⇒工務店の信頼性を見極める方法として「住宅完成保証制度」に加入しているかどうかがポイントになる
住宅完成保証制度」とは万が一工務店が倒産し、別の建築業者に施工が引き継がれた場合に発生する追加費用や前払費用が保証されるため、最小限の負担におさえることができる。
この制度に加入を希望する工務店は、経営状況など非常に厳しい審査を通過しなくてはならず、加入後も毎年決算状況などの厳しいチェックを受けなくてはならない為、加入している工務店は信頼性が高いといえる。
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それぞれの「特徴」「メリット」「デメリット」を比較検討し、予算も含めて代一番要望に近い会社にお願いしたいですね。