いくら借りられるか知ってから物件を探そう

気に入った物件が見つかってもいざ事前審査に出してみたら「ローンの審査が通らなかった」ということにならないよう、まずはいくらでいくらまで融資が受けられるか知ることが大切 。
自分が買えるお家の金額は「自己資金」+「住宅ローンの借入額」です。

家を買おうと思いたくさん物件の中から気に入った物件が見つかり、契約をしたものの、住宅ローンの審査が通るのか、返しきれるのか心配になる方がほとんどです 。

また、不動産屋さんに勧められるままに物件の購入を決めてしまい、契約までしてしまって審査に通らないということもあります。
審査に通たものの、ファイナンシャルプランナーから見ると、このまま住宅購入が進み融資実行されたら確実に経済破綻の危険が見えているケースもあります。

いったいいくらの家が買えるのでしょう・・・
住宅購入を考える時、いったいいくら借りられるのか、知りたいですよね。

金融機関融資可能額計算方法

  1. 年収×返済比率
  2. A÷12ヵ月÷100万円借りた場合の返済期間による毎月返済額×100万円

 

 

 

年収別に設定されている一般的な返済比率

返済比率 税込み年収
25%以下 300万円未満
30%以下 300万円以上400万円未満
35%以下 400万円以上700万円未満
40%以下 700万円以上*一部、設定のない銀行もあります。

*金融機関によっては基準が異なります。

 

 

 

100万円借りた場合の返済期間による毎月返済額の目安

35年 34年 33年 32年 31年
4,428円 4,488円 4,553円 4,621円 4,695円
30年 29年 28年 27年 26年
4,775円 4,860円 4,953円 5,053円 5,161円
25年 24年 23年 22年 21年
5,279円 5,407円 5,548円 5,702円 5,872円

*金融機関住宅ローン審査で使われることの多い4%で計算

税込み年収650万円の方の場合の融資可能額計算例
①650万円×35%=227万5千円
②227万5千円÷12ヶ月÷4,428円×100万円≒4,280万円

この方の場合銀行は4,280万円まで融資してくれるのですが・・・
4,280万円借りた場合どうなるでしょう。
4,280万円の住宅ローンを組んだ場合の家計に占める返済額の負担を見てみましょう。
長期固定金利1.33%で35年ローンを組むと月の返済額は127,512円となります。

税込み年収に対する返済負担率=(127,512×12か月=153万円)÷税込み年収650万円=0.235・・・23.5%

実際は月々の手取り額から返済しますので、月の返済負担率を計算してみましょう。
まず手取り金額をだします。
税抜き年収=税込み年収650万円×80%(所得税分等を控除)=520万円
520万円÷16ヶ月(12ヵ月+ボーナス4か月分)=325,000円・・・月の手取り額
月返済額127,512円÷月手取り額325,000円=0.39・・・39%
ローンの返済をして残る金額はおよそ197,000円となります。

ここから日々の生活費・教育費・繰上返済資金準備・老後資金準備をねん出していかなくてはなりません。

住宅ローンを安全に返済し、生活していくには住居費を手取り金額の25%以内といわれています。借入金額計算の際に、年収に対する返済比率を20%に抑えて計算することが重要です。

①650万円×20%=130万円
②130万円÷12ヶ月÷4,428円×100万円≒2,450万円

長期固定金利1.33%で35年ローンを組むと月の返済額は72,991円となり手取り額に対する割合は22%になります。
ただしマンションの場合はここに修繕積立金と管理費がかかります。
戸建ての場合は修繕積立金をご自分で積み立てなければなりません。
ローンの返済額にこれらの諸費用を加えて住居費が10万円なら手取り額に対して30%に収めることができます。

借りられる金額と返せる金額は違います。
借りることより返すことから考えましょう!!

物件を選ぶ前に重要なことは、ライフシミュレーションを出して生涯のお金の流れを確認しておくことです。
購入可能な金額をしっかり把握して、それに合わせた物件を選びましょう。

まずは専門家にご相談を
http://uchitateru.com/wp/fp

併せてお読みください。自己資金を増やす方法
①自分が借りられる住宅ローンは3,800万円!!ほしい物件は5,000万円。あと1,200万円どうやって増やす?
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