住宅ローン2022年4月13日
これだけは知っておきたい「住宅ローン金利」!!
住宅ローンの基本『金利の種類』
住宅ローンの金利のタイプは大きく3つに分けられます。
- 1.金利が変わる「変動金利型」
- 2.一定期間金利が変わらない「固定期間選択型」
- 3.ずっと金利が変わらない「全期間固定金利型」
その特徴を一つずつ見ていきましょう。
【変動金利型】
金利の変動を生かしたい方にお勧めです。
返済期間中金利が変動する=金利変動の幅に制限がない
金融機関によってはその限りではありませんが、一般的に半年ごとに金利が見直されますが5年間は返済額は変わりません。
金利が上がれば返済額に対して利息の占める割合が多くなり、金利が下がれば返済額に対する元本の占める割合が多くなります。
5年ごとに返済額は見直され、返済額が調整されます。
元利均等返済の場合は金利が大きく上がり返済額も上がる場合、返済額の上限が決まっており、それまでの返済額の125%以内というルールがあります。
金利が大幅に上昇した場合、返済額の中で利息が払いきれずに未払い利息となり、それが翌月以降に繰り越されますが、その状態が返済最終回まで繰り越された場合、払いきれなかった元金と未払い利息を合わせて返済最終回に一括返済となります。
低金利の時には元本を多く返済できるが、金利の変動を生かして返済をするには、金利が上昇したタイミングで返済額軽減型の繰上返済を行うことで元本が減り、返済額の上昇を抑えることができます。
金利の上昇に備えて繰上返済資金を貯蓄することが、変動金利の金利変動を生かすポイントになります。
返済期間中金利が変動する | ||
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返済額そのものは5年間変わらない | ||
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金利変動を生かすには | ||
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【固定期間選択型】
一定期間、安定した金利で返済し、その後の金利動向を見極めたい方にお勧めです。
基は変動金利ですが一定期間金利を固定にする金利タイプです。
固定期間終了後は変動金利となりますが、期間終了前に金融機関に申し出れば、再度、固定金利選択型を選ぶことができます。
注意点としては固定期間終了時に大幅に金利が上昇していた場合、それまでの金利より一気に金利が上昇し、それにより上がった返済額が家計を圧迫することも考えられます。
たとえば住宅ローン借入時は子どもも小さく共働きできないが、7年後は供働きが可能で世帯年収が増えるなどの場合は有効なタイプといえるでしょう。
固定にする期間は?(金融機関により固定期間は一律ではない) | ||
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2年・3年・5年・10年・15年・20年etc. | ||
固定期間終了後は | ||
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固定期間選択型を利用するには | ||
将来、世帯年収が増える場合このタイプを利用することは有効 |
【全期間固定金利型】
初回返済から最終返済まで変わらず一定の金利・一定の返済額で安心して返済したい方にお勧めです。
住宅ローン返済期間中、ずっと金利・返済額が変わりません。
月々の返済額が固定されているため、月々の生活費に加え、住宅購入から老後までに起こる「子どもの入園や入学・車購入・旅行・家のメンテナンス」などのライフイベントにどのくらいお金がかかるかなど、生涯の「資金計画」が立てやすいことが利点です。
変動金利に比べて金利は高くなります。
住宅ローン返済期間中はずっと金利・返済額が変わらない | ||
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家計における生涯の資金計画が立てやすい *将来的に収入減少や家族構成など状況に変化が現れた場合は、その都度資金計画を見直すことで黒字家計を維持する |
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変動金利に比べて金利は高くなる | ||
住宅ローンは最長で35年の長きにわたり返済していくものなので、目先の金利に惑わされず、自分にとって納得できる金利タイプを選び、安心して返済できることが最も重要 |
その他の金利タイプ
ごく一部の金融機関で扱われている
預金連動型=コツコツお金を貯められる方にお勧めです | ||
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段階固定金利型=将来的に世帯年収が増える・支出が減る方にお勧めです | ||
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逆段階固定金利型=将来的に世帯年収が減る・支出が増える方にお勧めです | ||
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