大手ハウスメーカーの建築費はなぜ高い!!

住宅の建築を依頼する先はハウスメーカー・工務店・設計事務所がありますが、その中で大手ハウスメーカーとは日本国内全域を対象に営業展開している住宅建築会社をいいます。

大手ハウスメーカーのイメージは・・・?

  • よくテレビでコマーシャルを見る
  • 値段(建築費)が高そう
  • デザインがオシャレ
  • アフターメンテナンスをしっかりやってくれそう
  • 施工的に欠陥がなさそう
  • 有名だから安心、きっと潰れないだろう

ほとんどの方が大手ハウスメーカーに対してこのようなイメージをお持ちではないでしょうか。
その中でも「大手ハウスメーカーってどうして高いんですか?」という声もよく耳にします。
ここでは「大手ハウスメーカーの建築費がなぜ高いのか」について、お話しします。

大手ハウスメーカーについて、コラムで解説していますので、併せてお読みくださいね。
『大手ハウスメーカーの特徴』
https://www.ouchigo.jp/uchitateru/columns/101.php

なぜ建築費が高いのか、大手ハウスメーカーの特徴から見ることができます。
一覧にまとめてみました。

全国展開している
ハウスメーカーとは日本国内全域を対象に営業展開している住宅建築会社のことですが、正式な定義はない。
知名度が高い
テレビ・ラジオのCM、新聞折込チラシなど、広告・宣伝に多額の費用をかけている。
設計/工事の両方を行う
地元の工務店が実際の作業や工事を行うことが一般的である。
工事を請け負う工務店がさらに下請け工務店に工事を依頼し、またさらに専門業者に依頼するため経費が増える。
部材や構造体を自社工場で生産している
構造体や部材を自社工場で生産し、現場で組み建てる。この仕組みにより工期が短くて済む(平均3か月程度、早いところでは2か月のところもある)。組み立てる工程などはマニュアル化されており、施工技術に左右されることなく、結果的に欠陥工事・手抜き工事が少なくなる。
豊富な研究データと開発力
「耐震性能」「耐火性能」「断熱性能」「気密性能」「省エネ性能」「防火性能」「防犯性能」など多岐にわたり研究・開発がなされている。その結果、災害・防災に強く、また光熱費を抑えられるなど、安定した住宅が建てられる。商品企画力が非常に高いといえるが多額な研究開発費がかかる。
ランニングコストが低く抑えられる
高品質・高性能な住宅のため、初期(建築)費用はかかるが光熱費・メンテナンス等にかかるランニングコストを低く抑えられる。その理由として、高気密・高断熱のため冷暖房費、太陽光発電などで月々の電気料金等の光熱費を抑えることができる。さらに住宅は10年後・20年後に防蟻処理・屋根の補修・外壁塗装などメンテナンスが必要だが、大手ハウスメーカーではメンテナンスの期間の間隔が20年後・30年後とすることができる様、部材などの研究・開発をしているため住宅を維持するためのメンテナンス費用をおさえることができる。ランニングコストの総額は大手ハウスメーカーが1番低いといわれている。

一般的なメンテナンス費用はコチラ
https://www.ouchigo.jp/uchitateru/columns/825.php

営業マンの教育が徹底している
研修費用がかかる
営業マンの人件費
1棟売るごとに歩合給が支払われる(大手ハウスメーカーだけに限らない)
モデルハウスを持っているため完成した住宅をイメージしやすい
モデルハウスの建築費は1棟8,000万円~1億円程度かかる。さらに、モデルハウスのインテリア・維持・管理費用・人件費がかかる。
コロナ禍において、モデルハウスのオンライン見学会などを充実させている。
工場に見学のための施設を設けている
施設の維持・管理費用・人件費がかかる。
専門的な知識を持った担当ごとに分業化されている
設計は設計士、家具・家電選びはインテリアコーディネーターなどプロがコーディネートしてくれるなど人件費がかかる。
アフターケアがしっかりしている
30年を超えてアフターケアをするには人・データ管理が必要なため人件費や運営費用などの経費がかかる。
・住宅設備の不具合やトラブルに即座に対応するため、全国に専門のスタッフを数多く抱えており、24時間365日対応している会社もある。

大手ハウスメーカーの場合、住宅以外の事業も行っているため生き残る余力がある⇒倒産のリスクが低い⇒末永くアフターサービスを受けることができる(倒産してしまったらアフターサービスは受けられなくなる)

住宅ローンの金利が優遇される
大手ハウスメーカーの場合、提携銀行があり、金利が優遇されることも多いため提携ローンを組むと一般よりも金利が低くなる。
諸々の手続きを代行してくれる
「太陽光発電の売電手続き」「住宅ローンの申請」「つなぎ融資の申請」「すまい給付金など国の制度の手続き」「収入印紙準備」etc.
*必要書類の記入は自署が必要
*住民票や課税証明書など公的書類は自身で取得

いかがでしたでしょうか。
大手ハウスメーカーの建築費が高いのには、きちんとした理由があるのですね。
大手ハウスメーカーの中でも住宅会社により価格帯に差があり、また一つの住宅会社の中でも商品ラインナップによって価格は変わってきます。

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