住宅ローン2019年12月20日
住宅ローンはどこの銀行がオススメですか?
目次
住宅ローン相談の中でも非常に多い相談です。
「職業や年収、日本国籍か外国籍か、そしてこれからのご家族のライフイベント、購入希望の物件タイプなどによって選べる銀行でオススメの銀行は変わります」というのが答えです。
それは「なぜなのか」一緒にみてみましょう。
なぜなの?その1
「住宅ローン取り扱い機関」にはどんなところがある?
住宅ローンの取り扱い期間としては銀行(都市銀行・地方銀行・ネット銀行・海外銀行の日本支店など)・信用金庫・労働金庫・JAバンク・モーゲージバンクがあげられます。
商品内容や付帯サービスなど、各金融機関ともそれぞれ特徴があります。
なぜなの?その2
住宅ローンにはどのような金利タイプがある?
「変動金利は低いけれど全期間固定金利は高い」「そもそも35年全期間固定金利の商品がない」など、銀行を先に選ぶということは、自分に合ったローン商品・金利タイプが選べないということになってしまいます。
住宅ローン金利を大きく分けた「3つのタイプ」と「その金利タイプに合う方」
- 1.金利が変わる「変動金利型」
- *業種によっては業績や景気が良くなるとボーナス等年収にベースアップが望める方
- *金利上昇時のリスクヘッジのできる方
- コツコツ貯蓄をして金利上昇時に繰上返済(返済額軽減型)で元本を減らす
- 2.金利が変わらない「全期間固定金利型」
- *公務員等収入が一定幅で上昇はするが景気が上昇しても収入に大きく影響しない方
- *住宅ローン完済までの返済額を安定させたい方
- 3.一定期間金利が変わらない「固定期間選択型」
- *いまは専業主婦だがO年後(固定期間終了時)はフルタイムで働けるので世帯の年収が増える方
- *O年後(固定期間終了時)は子どもの教育費がかからなくなるので返済額が上がっても資金計画に問題ない方
金利タイプの詳細についてはコチラ
http://uchitateru.com/wp/columns/80.php
なぜなの?その3
同じ金利タイプでも「一番金利が低い銀行だから」という理由で選んではいけない!!
「固定期間選択型」の住宅ローンの場合、期間終了後の新たな金利からの優遇幅がどのくらいなのかも金融機関によって違います。
また、住宅ローンを借りるときには、「保証料」「事務手数料」など諸費用がかかってきます。
「保証料はかからない」けれど「事務手数料」が「保証料以上」にかかるなど、諸費用分も考慮することが重要です。
なぜなの?その4
中古住宅を購入してリフォームをしたい方 そもそも中古住宅で住宅ローンは組めるの?
中古住宅でも新築と同じように住宅ローンを組むことはできます。
そして、中古住宅を住宅ローン(金利が低い)で購入し別にリフォームローン(変動金利で金利が高い)を組んでリフォームをしようと考える方も多いと思いますが、リフォーム資金一体型の住宅ローンを取り扱っている金融機関もありますので、金利の低い住宅ローンでリフォーム資金も借りた方が総返済額が少なくて済みます。
加えて、リフォームローンの返済期間は10年~15年となっており、リフォーム一体型の住宅ローンなら最長35年返済となりますので、月々の返済額も抑えられます。
ただし、住宅ローンの融資条件として「建築基準法およびその他の法令の定めた基準に合致している」ことが住宅ローンの融資条件となっています。
このことから道路の幅(幅員)や耐震基準から住宅ローン審査に通らなかったり、審査が厳しくなり希望額が借りられない場合があります。
中古購入の場合は、できるだけ築年数の浅い物件を選び、頭金を多めに用意すると良いでしょう。
なぜなの?その5
住宅ローンの審査に必ず通るわけではない!!
審査基準は金融機関によって違います。審査基準は公表されていません!!
金融機関の「住宅ローン商品概要」に書かれている審査基準は融資できる年齢・年収・住宅の購入(利用)目的などに限られていますが、実際の審査では「購入する物件の担保評価」「年収」「勤務形態」「勤続年数」「個人信用情報」が判断材料とされています。
そのほか、購入する物件の建っている地域が「市街化調整区域」「保留地」の場合は融資を行っていない金融機関もあります。この場合は融資を行っている金融機関に住宅ローンの申し込みをすることになります。
まとめ
以上の理由から「オススメの住宅ローン」は「職業や年収、日本国籍か外国籍か、そしてこれからのご家族のライフイベント、購入希望の物件タイプなどによって選べる銀行」ということになります。
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