『地球環境にやさしい住宅・・・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とゼロ・エネルギー実現のためのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)』

住宅2020年3月6日

『地球環境にやさしい住宅・・・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とゼロ・エネルギー実現のためのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)』

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを略したものが「ZEH（ゼッチ）」です。
高い断熱性能・省エネ設備機器・太陽光などの自宅で発電できる機器を組み合わせることで
1年間の一次エネルギーの消費量の収支がゼロとなることを目指した住宅です。

一次エネルギーとは

「水力・太陽・地熱の自然エネルギー」等、自然から直接得られるエネルギーをいいます。
最近、太陽光発電パネルを搭載した屋根の住宅が増えましたが、そこにはCO2削減を目指す国の政策が関係しています。

具体的には国土交通省は経済産業省・環境省と連携して「LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス）住宅」を最終目標に省エネ・省CO2化に向け、「低炭素住宅化」を勧めています。
その取り組みとして、ZEHの実現が2020年には標準的な新築住宅の50%、2030年には新築住宅の平均化の実現を目指しています。

ZEH住宅とは

快適な室内環境と
〖家でつかうエネルギー量〗-〖家でつくるエネルギー量〗≒０
とすることを目指した住宅のことです。

消費エネルギーよりも多くのエネルギーをるつくり出すための【太陽光発電】や【家庭用燃料電池（エネファーム）】を組み合わせW発電でより多くの電気を作ることも可能です。
- 【太陽光発電】にはモジュールといわれる屋根に搭載するパネルの他、つくられた電気を集める接続箱・造られた直流電力を家庭で使用可能な交流電力に変換するパワーコンディショナー・電気を家庭内に分配する住宅内分配盤が必要になります。その他に売電(エネファームで作られた電気は売電できません）や停電時・災害時にも電気が使えるようつくられた電気を貯めておくには、蓄電池の設置がが必要になります。
- 【家庭用燃料電池（エネファーム）】とは都市ガス・ＬＰガスを燃料に自宅で発電し発電の時に出る熱を利用して電気と一緒にお湯をつくり、お風呂や・キッチン・洗面所の温水や床暖房・ミストサウナに利用できます。
複層ガラスや断熱性の優れた部材を使うことにより断熱性能を上げて外部の熱や寒気の影響を受けにくくし、エネルギーの消費を極力抑えます。
家での電力量の消費を抑えるために高効率の設備を使用し、エネルギーを上手に使います。

HEMS(ヘムス)とは

Home Energy Management System(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略です。
太陽光発電や家庭用燃料電池で「つくられたエネルギー」よりも「つかわれたエネルギー」が少なくなってゼロ・エネルギーは実現します。
家庭の中でどこでどれだけのエネルギーがつかわれているかモニターで「見える化」「一元管理」し、エネルギーを管理するシステムです。

「見える化」することにより、それぞれの電気の使用状況や無駄遣いがわかり、節電節約目標が立てやすくなります。
「一元管理」では電気代の節約につながり、快適な住環境を保つことができます。

スマートホンやタブレットと連携し、外出先からドアの施錠を確認して締め忘れている場合には施錠したり、帰宅時間に合わせてエアコンをつけたり、浴槽のお湯張りや洗濯機を稼働させたりすることができます。
設定した使用電力量の日割り目標値を超えるとエアコンや床暖房、照明を自動でコントロールします。
政府は2030年までにすべての住宅にHEMSを設置することを目標としています。

〖ご参考その1〗

ぜんそくやアトピーも断熱性の高い家で9つの症状が改善ーウェザーニュースより

https://weathernews.jp/s/topics/202002/170175/?fbclid=IwAR3HEnT6wLC_3Ux8MN7RQAquZN14s0_c4MdmNf-qz4-i1OjeSN_BHh_n084

断熱改修等による居住者の健康への影響調査概要ー国土交通省

https://www.mlit.go.jp/common/001270049.pdf#search=’

〖ご参考その2〗

太陽光発電には設置条件がある
太陽光発電を設置するにあたり、各メーカーが定めた一定の設置基準があります。
工事基準をを無視した無理な設置は太陽光発電の寿命を短くしたり、トラブルが起こりやすくなるため、各メーカーの基準を順守しなければなりません。