住宅ローン2020年8月12日
『ファイナンシャルプランニング・・・やってみてわかる、家計に見合った住宅購入額』
住宅購入を考えた時、一番気になるのは「自分にとって最適な購入額はいくらなのか」そして「月々いくらまでの住宅ローンだったら返済できるのか」ということではないでしょうか。一般的には[毎月のローンの返済額]が[毎月の家賃の額+住宅取得のための毎月の貯金額]より低ければ大丈夫と考えている方も多いと思いますが、それは住宅購入時だけに当てはまる考え方です。
いまから10年後に子どもの教育にかかる費用・家族の食費は同じでしょうか?将来も現在と同じペースで貯蓄ができるのでしょうか。
「家計に見合った住宅購入額」とは現在の家計ではなく「将来変化していく家計に見合った購入額」でなければなりません。ここを誤ると「ローン破綻」を招き「子どもの教育」「自分たちの老後の生活」まで悪影響が及びます。
そうならないために、人生の三大支出といわれている「老後資金」「教育資金」「住宅資金」を中心にしっかり数値化した資金計画をたてていくことが重要です。
それがファイナンシャルプランニングです。
自分がOO歳の時に家を建てる
自分がOO歳の時に子供が幼稚園に入園する
自分がOO歳の時に子供が小学校になる
自分がOO歳の時に子供が中学生になる
自分がOO歳の時に高校生になる
自分がOO歳の時に子供が大学生になる
自分がOO歳の時に子供が社会人になる
自分がOO歳の時から8年ごとに車を購入する
自分がOO歳の時に子供が社会人になる
毎年、夏は家族旅行をし、お正月は帰省をする
老後は体が元気な限り夫婦で趣味のゴルフを楽しみたい
老後は結婚した子供家族と毎年旅行に行きたい
出産・入園・入学・就職・定年など人の一生で発生する出来事をライフイベントと言います。その他にも車の購入・住宅の購入・旅行などもイベントです。
ライフイベントには「お金」がかかりますがライフイベント表にあらわしてみると「いつ・どのくらい」お金がかかるか見えてきます。
ライフイベント表の例
年 | 家族の年齢 | ライフイベント | かかるお金 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
夫 | 妻 | 長女 | 長男 | |||
2020 | 44 | 41 | 13 | 11 | 車購入 | 200万円 |
2021 | 45 | 42 | 14 | 12 | 長男中学入学 | 15万円 |
2022 | 46 | 43 | 15 | 13 | 長女高校入学 | 30万円 |
2023 | 47 | 44 | 16 | 14 | 家族旅行(海外) | 100万円 |
「子どもにはこういう教育を受けさせたい」「1年後に住宅を購入したい」「老後はこんな暮らしをしたい」といった具体的な「暮らし方」のプランがライフプランであり、生涯の生活設計のことです。
これに対してライフプランを方向づけ、「個人の基本的な生き方」「人生に対する価値観」があらわれたものをライフデザインと言います。「結婚をするかしないか」「出産をするかしないか」「どういう就業形態を選択するのか」など生き方もそれぞれです。
そして「お金に対する価値観」「道徳に対する価値観」「文化に対する価値観」「環境に対する価値観」など人の価値観は様々です。そのライフデザインに基づいて具体的な「暮らし方」をプランニングしていくことがライフプランニングであり、さらにライフプランを数値化しキャッシュフロー表であらわしたものがファイナンシャルプランニングです。
ライフイベントを考慮し「年間収入」「年間支出」「年間収支」「貯蓄残高」などの情報から「家計に見合った住宅購入額」や「子どもの教育費」「老後の生活費」をキャッシュフロー表にあらわして検証していきます。
ファイナンシャルプランニング「キャッシュフロー表」の例
1 今後のキャッシュフロー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | ||
年齢 | 世帯主 44歳 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 |
配偶者 41歳 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | |
第1子 13歳 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | |
第2子 11歳 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | |
収支項目 | 世帯主収入 | 750 | 755 | 759 | 762 | 763 | 763 | 762 | 809 | 804 | 799 |
世帯主年金 | |||||||||||
配偶者収入 | 120 | 122 | 123 | 124 | 125 | 125 | 125 | 125 | 124 | 123 | |
配偶者年金 | |||||||||||
その他収入 | 24 | 24 | 24 | 24 | 12 | 12 | |||||
収入合計 | 894 | 901 | 907 | 910 | 900 | 900 | 887 | 934 | 929 | 922 | |
生活費 | 360 | 363 | 386 | 370 | 373 | 396 | 379 | 533 | 406 | 390 | |
支払保険料 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 70 | |
住宅関連費 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | |
住宅ローン返済額 | 110 | 110 | 110 | 110 | 110 | 110 | 110 | 118 | 118 | 118 | |
子ども関連費 | 62 | 76 | 76 | 91 | 160 | 142 | 213 | 318 | 254 | 420 | |
税・社保 | 160 | 162 | 165 | 166 | 160 | 159 | 157 | 169 | 168 | 164 | |
その他借入金返済 | |||||||||||
その他支出 | |||||||||||
使途不明金 | |||||||||||
支出合計 | 772 | 792 | 818 | 817 | 883 | 888 | 939 | 1,218 | 1,027 | 1,183 | |
年間収支 | 122 | 110 | 89 | 93 | 17 | 13 | -52 | -285 | -98 | -261 | |
流動性資金 | 204 | 236 | 263 | 291 | 296 | 300 | 248 | ||||
運用資金残高 | 303 | 382 | 446 | 513 | 527 | 538 | 541 | 507 | 412 | 153 | |
◆◆ 金融資産合計 ◆◆ | 507 | 618 | 709 | 804 | 824 | 839 | 789 | 507 | 412 | 153 | |
住宅ローン残高 | 2,731 | 2,662 | 2,591 | 2,519 | 2,446 | 2,372 | 2,297 | 2,226 | 2,154 | 2,080 | |
世帯主死亡保険金 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | |
主なイベント | ▼第一子中学校入学 | ▼第二子中学校入学 | ▼第一子高校入学 | ▼結婚20周年磁器婚式▼第二子高校入学 | ▼第一子大学進学 | ▼第二子大学進学 | |||||
比較プラン:見直しプラン | |||||||||||
◆◆ 金融資産合計◆◆ | 535 | 674 | 794 | 918 | 966 | 1,011 | 991 | 739 | 674 | 448 | |
住宅ローン残高 | 2,731 | 2,662 | 2,591 | 2,519 | 2,446 | 2,372 | 2,297 | 2,226 | 2,154 | 2,080 |
将来、収入や家族構成などライフプランに変更があった場合は定期的にプランの見直しを行いましょう!!