『ファイナンシャルプランニング・・・やってみてわかる、家計に見合った住宅購入額』

住宅購入を考えた時、一番気になるのは「自分にとって最適な購入額はいくらなのか」そして「月々いくらまでの住宅ローンだったら返済できるのか」ということではないでしょうか。一般的には[毎月のローンの返済額]が[毎月の家賃の額+住宅取得のための毎月の貯金額]より低ければ大丈夫と考えている方も多いと思いますが、それは住宅購入時だけに当てはまる考え方です。
いまから10年後に子どもの教育にかかる費用・家族の食費は同じでしょうか?将来も現在と同じペースで貯蓄ができるのでしょうか。
「家計に見合った住宅購入額」とは現在の家計ではなく「将来変化していく家計に見合った購入額」でなければなりません。ここを誤ると「ローン破綻」を招き「子どもの教育」「自分たちの老後の生活」まで悪影響が及びます。
そうならないために、人生の三大支出といわれている「老後資金」「教育資金」「住宅資金」を中心にしっかり数値化した資金計画をたてていくことが重要です。
それがファイナンシャルプランニングです。

自分がOO歳の時に家を建てる

自分がOO歳の時に子供が幼稚園に入園する

自分がOO歳の時に子供が小学校になる

自分がOO歳の時に子供が中学生になる

自分がOO歳の時に高校生になる

自分がOO歳の時に子供が大学生になる

自分がOO歳の時に子供が社会人になる

自分がOO歳の時から8年ごとに車を購入する

自分がOO歳の時に子供が社会人になる

毎年、夏は家族旅行をし、お正月は帰省をする

老後は体が元気な限り夫婦で趣味のゴルフを楽しみたい

老後は結婚した子供家族と毎年旅行に行きたい

出産・入園・入学・就職・定年など人の一生で発生する出来事をライフイベントと言います。その他にも車の購入・住宅の購入・旅行などもイベントです。
ライフイベントには「お金」がかかりますがライフイベント表にあらわしてみると「いつ・どのくらい」お金がかかるか見えてきます。

ライフイベント表の例

家族の年齢 ライフイベント かかるお金
長女 長男
2020 44 41 13 11 車購入 200万円
2021 45 42 14 12 長男中学入学 15万円
2022 46 43 15 13 長女高校入学 30万円
2023 47 44 16 14 家族旅行(海外) 100万円

「子どもにはこういう教育を受けさせたい」「1年後に住宅を購入したい」「老後はこんな暮らしをしたい」といった具体的な「暮らし方」のプランがライフプランであり、生涯の生活設計のことです。
これに対してライフプランを方向づけ、「個人の基本的な生き方」「人生に対する価値観」があらわれたものをライフデザインと言います。「結婚をするかしないか」「出産をするかしないか」「どういう就業形態を選択するのか」など生き方もそれぞれです。
そして「お金に対する価値観」「道徳に対する価値観」「文化に対する価値観」「環境に対する価値観」など人の価値観は様々です。そのライフデザインに基づいて具体的な「暮らし方」をプランニングしていくことがライフプランニングであり、さらにライフプランを数値化しキャッシュフロー表であらわしたものがファイナンシャルプランニングです。
ライフイベントを考慮し「年間収入」「年間支出」「年間収支」「貯蓄残高」などの情報から「家計に見合った住宅購入額」や「子どもの教育費」「老後の生活費」をキャッシュフロー表にあらわして検証していきます。

ファイナンシャルプランニング「キャッシュフロー表」の例

1 今後のキャッシュフロー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2015 2018 2019 2020 2021 2021 2022 2023 2024 2025
年齢 世帯主 44歳 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52
配偶者 41歳 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
第1子 13歳 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
第2子 11歳 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
収支項目 世帯主収入 750 755 759 762 763 763 762 809 804 799
世帯主年金
配偶者収入 120 122 123 124 125 125 125 125 124 123
配偶者年金
その他収入 24 24 24 24 12 12
収入合計 894 901 907 910 900 900 887 934 929 922
生活費 360 363 386 370 373 396 379 533 406 390
支払保険料 60 60 60 60 60 60 60 60 60 70
住宅関連費 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20
住宅ローン返済額 110 110 110 110 110 110 110 118 118 118
子ども関連費 62 76 76 91 160 142 213 318 254 420
税・社保 160 162 165 166 160 159 157 169 168 164
その他借入金返済
その他支出
使途不明金
支出合計 772 792 818 817 883 888 939 1,218 1,027 1,183
年間収支 122 110 89 93 17 13 -52 -285 -98 -261
流動性資金 204 236 263 291 296 300 248
運用資金残高 303 382 446 513 527 538 541 507 412 153
◆◆ 金融資産合計 ◆◆ 507 618 709 804 824 839 789 507 412 153
住宅ローン残高 2,731 2,662 2,591 2,519 2,446 2,372 2,297 2,226 2,154 2,080
世帯主死亡保険金 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000
主なイベント ▼第一子中学校入学 ▼第二子中学校入学 ▼第一子高校入学 ▼結婚20周年磁器婚式▼第二子高校入学 ▼第一子大学進学 ▼第二子大学進学
比較プラン:見直しプラン
◆◆ 金融資産合計◆◆ 535 674 794 918 966 1,011 991 739 674 448
住宅ローン残高 2,731 2,662 2,591 2,519 2,446 2,372 2,297 2,226 2,154 2,080

将来、収入や家族構成などライフプランに変更があった場合は定期的にプランの見直しを行いましょう!!

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