住宅2021年6月14日
『ハウスメーカー選びの重要なポイントはアフターサービス』
~家を建てることがゴールではない!!家が建った時がスタートです!!~
注文住宅を建てる時に、何を基準に住宅会社を選びますか?
「価格」「耐震性」「デザイン性」「間取りの自由度」「木造か鉄骨造かの構造」etc.
どれも重要ですが家を建てた後の「アフターサービス&アフターメンテナンス」は住宅会社を選ぶ基準の中で大変重要な位置を占めています。
家は家族とともに長い年月を生きていきます。私たちは毎年「定期健康診断」を受け、病気の早期発見に努め、もし異常が見つかれば早期に治療し健康を保っていきます。
家も定期的に「健康診断」をすることが重要です。
たとえば屋根など雨水の侵入を防ぐ部分に不具合が生じていてもすぐに気づくことはできません。なぜなら雨水が侵入したからといってすぐに天井からポタポタと水が漏れてくることはないからです。被害はジワジワと拡大していきます。大掃除の時などに日頃あまり目の届かない天井に近い壁紙の黒ズミに気付いて「これは何だ?」となり業者に点検してもらったら壁紙の裏にはカビがびっしり発生し、その原因は雨漏りだったということもあります。カビは健康にも大きな被害を与えます。また、湿気を好む白蟻は湿った木材や土の中に生息します。木造住宅の床下だけでなく屋根や外壁からの漏水で屋根裏に被害が及ぶこともあり、木材を傷め、基礎や土台・主要構造部に被害が及ぶと耐震性・耐久性も低下してしまいます。
そうならないためにも「家の定期健康診断」をし、不具合が見つかった場合にはメンテナンス工事を施すことによって家の健康を保ち、長く住み続けることができます。また、メンテナンスの費用面でも軽微な不具合の時にみつけた方が工事費用も抑えることができます。
良質な住宅を安心して選び、住宅取得後も安心して住めるように「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」が2000年に施行されています。
「品確法」において新築住宅における「瑕疵担保責任保険期間10年が義務化」され、住宅の主要構造部分(柱・壁)や屋根など雨漏りを防ぐ部分に工事不良や欠陥(瑕疵)が「引渡し後10年以内」に見つかった場合は、売主(施工会社)が「無償で補修」をしなくてならないことが定められています。これは大手ハウスメーカーであっても工務店であっても新築住宅においては10年間は保証しなければならないということです。
大手ハウスメーカーでは10年目以降の品質確保のため保証やアフターサービスの延長制度をを設け、品確法を超えるサービスを充実させています。各ハウスメーカーによって「保証の期間」「サービスの内容や利用条件」に差があり、そのことが家を建てた時から長年にわたり維持をしていく「ランニングコスト」にも差が出てきますので充分に比較して住宅会社を選ぶことが重要になってきます。
2021年3月時点情報
主なハウスメーカーの保証期間・延長保証期間・延長保証の条件 | |||
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ハウスメーカー名 ( )内は主な初期保証部分と延長保証部分 |
初期保証期間 引き渡しから無償で修理してくれる期間 |
延長保証期間 条件を設けて保証期間を延長する |
延長保証の条件 |
住友林業 (構造躯体と防水) |
30年 | 最大60年 60年以降は相談 |
初期保証期間終了時から「維持保全計画書」に基ずく15年ごとの有償外装メンテナンス工事実施 |
スウェーデンハウス (構造躯体) |
10年 | 最長20年 | 初期保証期間終了時に構造躯体に対して有償メンテナンス工事実施 |
トヨタホーム (基礎・構造体) |
30年 | 最長60年 | 初期保証期間終了時から10年ごとの定期点検と有償メンテナンス工事実施 |
大和ハウス (構造体力上主要な部分・ 雨水の侵入を防止する部分) |
30年 | 最長60年~永年 | 初期保証期間終了時から15年ごとに有償メンテナンス工事実施 |
積水ハウス (構造躯体・防水) |
30年 | 最長60年~永年 | 初期保証期間終了時から10年ごとに有償点検・メンテナンス工事実施 |
セキスイハイム (構造体力上週な部分・雨 水の侵入を防止する部分・外壁) |
30年 | ー | 延長保証はないが60年間無償の定期診断が行われる |
三井ホーム (基礎・構造躯体) |
10年 | 最長60年 | 初期保証期間終了時から10年ごとの点検と有償メンテナンス工事実施 |
パナソニックホームズ (構造体力上主要な部分) |
35年 | 最長60年 | 5年(10年)ごとの有償メンテナンス工事の実施 |
ヤマダホームズ (構造躯体) |
20年
10年目&15年目の定期点検、点検結果による有償メンテナンス |
60年 | 初期保証期間終了時から無償定期点検の結果による有償メンテナンス |
一条工務店 (構造躯体・雨水の侵入) |
10年 | 30年 | 10年目・15年目・20年目の無償定期点検、点検結果による有償メンテナンス工事の実施 |
タマホーム (躯体構造・防水・白蟻) |
10年 | ・長期優良住宅 認定=60年 ・長期優良住宅 |
初期保証期間終了時から5年ごとの定期点検と10年ごとの有償メンテナンス工事実施 |
上記の他、防蟻処理、設備の保証の初期保証期間・延長保証期間・延長保証の条件は各ハウスメーカーにご確認ください。
各社定期点検の時期、有償・無償の違いがありますので各ハウスメーカーにご確認ください。
延長条件の有償メンテナンスは、各ハウスメーカーの指定業社による。