どうやって決める?住宅購入予算!!

「あの3,500万円の家いいな!!買って大丈夫かな?」
「住宅ローンの返済が今払っている家賃と同じくらいだから、きっと大丈夫!!」
洋服や家電など、普段買い物に行くときには、あらかじめ予算を決めていきませんか?
それなのに、人生の三大支出「教育資金・住宅購入資金・老後資金」の中でも「人生で一番高いお買い物」といわれている住宅の購入なのに、そんな気軽な気持ちで買ってしまって大丈夫ですか!?

「大丈夫だろう。何とかなるだろう。」
そんな気持ちで住宅を購入してはいけません!!
30年・35年と長期に渡り住宅ローン返済を続けていく住宅購入です。その返済期間中、家族のライフスタイルがどのように変化し、これから先どのようなライフイベントがあるのか、それには一体いくらかかるのか、まずは考えてみてください。

人生の三大支出のひとつである教育資金を見てみます。
幼稚園(私立3年保育)~小学校(公立)~中学校(公立)~高校(私立)~大学(私立文系)で学んだとして、
文部科学省平成30年度学校基本調査報告書によると、一人当たりにかかる教育資金は
幼稚園=約165万
小学校=約193万円
中学校=約147万円
高校=約307万円
大学=約350万円
合計=1,162万円
これは平均ですので学習塾や習い事など校外活動費にたくさんの費用をかけた場合は、教育費も大きく異なってきます。

夫=35歳 妻=30歳 長女=3歳 長男=0歳
をモデルケースとした家族ですが、子供の入園・入学のタイミングを見ると、下記の表のとおりとなります。
長女の小学校入学と長男の幼稚園入園、長女の高校入学と長男の中学校入学、長女の大学入学と長男の高校入学、長男の大学入学から1年間は長女・長男の大学授業料の支払いが重なり、将来的に家計を圧迫してくることは見て取れますね。

夫35歳 妻30歳 長女3歳 長男0歳
36歳 31歳 4歳
幼稚園入園
1歳
39歳 34歳 7歳
小学校入学
4歳
幼稚園入園
42歳 37歳 10歳
小学校4年
7歳
小学校入学
45歳 40歳 13歳
中学校入学
10歳
小学校4年
48歳 43歳 16歳
高校入学
13歳
中学校入学
51歳 46歳 19歳
大学入学
16歳
高校入学
54歳 49歳 22歳
大学4年
19歳
大学入学

家族のライフイベントとしては入園・入学・就職・結婚、定年退職などですが、加えて定期的にかかる費用としては毎年の家族旅行などの家族イベント、車の購入、家のメンテナンス費用などがあります。

また、これから先、家族構成が変わったり、子供の成長とともに食費もどんどん増え、加えて予定外に教育費がかさんだりと将来に向けて「必要な生活費は変動」していきます。

そこで、住宅購入予算を決めるにあたり重要なことは、現在の家計の収支、住宅購入後から老後までの家計の収支を数値化して確認し、住宅ローン完済後に貯蓄がいくら残るのか、老後に家計破綻しないで生活していくことができるのか、キャッシュフロー表を作成して家計の流れを数値化し、自分たちにとって最適な住宅購入金額を割り出すことが重要となります。最適な住宅購入予算とはキャッシュフロー表を作成し、検証して初めて割り出せるものなのです。

キャッシュフロー表をどのように作成するかということですが、簡易なキャッシュフロー表を作成できるサイトがたくさん出ていますので自分で作成することも可能ではあります。しかし物価上昇率を考慮したり、児童手当やその他の税金や将来受け取る年金など細かく入力してキャッシュフロー表を作成するのは困難を極めます。

また、住宅購入は「人生で一番高いお買い物」であるので、詳細な家計の収支の流れをつかまないと正しい生活設計が立てられなくなってしまいます。

ここは、専門家であるファイナンシャルプランナーにお願いしてキャッシュフロー表を作成し、ファイナンシャルプランニングしてもらうことが効率的かつ最良の方法だといえます。

家の予算は将来の家計の収支を確認して決めましょう。

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