おうちを建てた後ってどのくらいお金がかかるの?家の購入の前に知っておこう

こう聞かれると真っ先に「住宅ローンの返済」を思い浮かべるのではないでしょうか。実際は、それだけではありません。
思っている以上にお金がかかります。

では何にどれくらいのお金がかかるのか見てみましょう。

何にかかる? いくらかかる? タイミング
住宅ローン返済 返済額 毎月
固定資産税 課税標準額×1.4%(固定資産評価額) 一年分を一括払いか年4回の分割 軽減措置の特例あり
都市計画税 課税標準額×上限0.3% 軽減措置の特例あり
シロアリ(防蟻処理) 15万円程度 7~8年ごと
屋根(点検・補修・塗装) 25~40万円程度 10年ごと
外構(門・フェンス・庭などの点検・補修) 0~50万円程度 10年ごと
換気設備の・配管の洗浄、部品交換 13~35万円程度 10年ごと 第1種換気システム
壁紙クロスの補修 3~20万円程度 10年ごと 傷んだところを補修
給湯機(エコキュート)交換 60~80万円程度 15年ごと
外壁塗り替え 50~100万円程度 8~20年ごと
畳交換 6~15万円程度 10~15年ごと 6~8畳
雨どいの点検・補修 1~5万円程度 10~15年ごと
バルコニー防水・張替 10~15万円程度 10~15年ごと シート防水/FRP防水
水回り点検・補修 0~10万円程度 10~15年ごと
フローリング補修 1~20万円程度 10~15年ごと 一般的な複合材
玄関・室内ドア点検・補修 2~5万円程度 10~15年ごと
サッシ補修・交換 5~50万円 20~25年ごと
リフォーム検討・建替え検討 築後30~40年後

上記は一般的な住宅です。
部材のグレードによっては、もっとコストがかかることになります。

マンションでは所有する専有部分(自室の中)は自費で修理しなければなりませんが、外構等共有部分は管理組合で修繕します。そのため修繕計画をたて、それにより計算された金額を毎月「修繕積立金」としてマンションの所有者は支払っています。

一方、戸建ての場合は家の所有者が修繕計画を立てメンテナンス費用をためていく必要があります。

建築費が安いからこのメーカーでよいという考え方は「ちょっと待って!!」です。大手ハウスメーカーといわれるところの建築費は一般的に高額ですが、メンテナンス費用のかかりにくい部材を使っていることが多く、建築費+メンテナンス費用で考えると、決して割高であるとは言えなくなりますのでメンテナンス費用まで考慮して検討すると良いでしょう。

一生に一度の「大きな買い物」といわれる住宅です。
おうちを建てようと思った時、住宅ローンで借りられる額+月々返済できる額+家族の将来設計+家のメンテナンス費用などトータルで資金計画をたてることが重要になります。ここを怠ると、「夢のマイホーム」のはずが「悪夢のマイホーム」になってしまいます。

そうならないためにも「専門家」のアドバイスを受けることをお勧めします。家のメンテナンス費用に関しては購入時または設計時にハウスメーカーの担当者にしっかり確認する。そのことを公正中立な立場で検証・アドバイスしてくれる住宅のプロに確認する。資金計画については、ファイナンシャルプランナーに「ファイナンシャルプランニング」をしてもらう。専門家集団による勉強会の参加もお勧めします。

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