住宅2022年9月30日
『建てた後に後悔したくない!!注文住宅失敗談に学ぶ』後悔しないためのポイント
その4~外構にまつわる失敗談~
重厚な雰囲気を醸し出している住宅やカジュアルだけどとてもモダンな住宅etc.
街を歩いていると様々な住宅を目にします。その雰囲気を醸し出しているのが建物のデザインと共に「外構」です。ウッドデッキ・植栽・外灯・門扉・ポスト・フェンス・カーポート等、家の外側を構成する構造物を外構といい、いくつもの構造物がエクステリア(家の外側の空間)を構成しています。絵画に例えるなら、その作品を引き立たせる額縁ともいえます。家の外観と共に防犯上もとても重要な役割の外構ですが、住んでみてわかる失敗談が多いのも事実です。
今日は「外構」の失敗談についてお話しします。
失敗だったと思うことと、失敗しないための対策を構造物ごとにまとめてみました
人気の宅配ボックス |
不在時でも受け取れる・宅配業者と対面する必要がない等の理由で近頃人気のある宅配ボックスだが「こんなはずじゃなかった!!」トラブルや失敗が増えている。家族の生活状況によっては、日付指定・置き配の方がはるかに使い勝手が良い ・宅配業者が宅配ボックスの存在に気付かず持ち帰ってしまった ⇒ステッカーなどを貼り存在に気付いてもらう ・表札が出ていない。新築住宅では少ないかもしれないが、誤配等の事故防止のため表札が出ていない場合は持ち帰られてしまう ⇒表札を出す・どうしても表札を出せない場合は、伝票の品名のところに「宅配ボックスに入れてくださいと」表記する。通販などの場合は宛先住所欄に記入する ・サイズ(容量)が小さく荷物が入らない ⇒サイズ(容量)を十分考慮して設置する ・同日に複数回配達があったために2回目以降の荷物は持ち帰られてしまう ⇒複数回の配達にも対応できるよう、宅配ボックスの種類を厳選する ・すべての宅配荷物が宅配ボックスを利用できるものではない ⇒冷凍・冷蔵品は利用できない
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玄関アプローチ |
家は長~いお付き合い 高齢になりアプローチの階段がきつい・転倒がキケン ⇒住宅建築時は施主の年齢も若く気が付きにくいが、手すり・スロープをあらかじめ設置しておくなど将来の生活に目を向けて検討する。子どもがベビーカー利用時もスロープがあった方が玄関の出入りが安全で楽 雨が降るとアプローチがすべってキケン ⇒ノンスリップ加工のタイルなど、滑りにくい素材をチョイスする
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塀・囲い・フェンス |
防犯上、もっとも検討したい箇所 オープンな雰囲気に憧れて、または取付けに高額な費用がかかるため予算の問題で塀や囲い・フェンスをつけなかったが、遊んでいる子供がたちや知らない人が敷地内に入ってきてしまったり、不法侵入が心配 ⇒塀・囲い・フェンスがないオープン外構はその開放的な印象が魅力ではあるが、建物外部からの視線をさえぎる障害物がないため、敷地内の様子が見えてしまい、不法侵入されやすい。設計段階で塀・囲い・フェンスの取付も十分に検討する
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ガレージ・カーポート |
マイカー所有者には必須の駐車スペース ・車を買い替えたら駐車スペースが狭い
・家族の構成により所有台数が増えた
・設置している道路の状況により出し入れがしにくいなど駐車スペースが使ってみると、とても不便だった ⇒接地道路と駐車スペースの位置、止める台数に合わせて余裕のある面積や積雪量、防火地域・準防火地域で選ぶカーポートが変わるため、施工会社と相談して決める
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駐輪場 |
家の外に自転車が溢れてる・・・ ・新築時には気が付かなかったが、子どもが小学生になり自転車を購入して駐輪スペースがないことに気が付いた。さらに駐輪スペースを新築時に確保しておかなかったために出し入れがしにくい。 ⇒新築時に自転車を使用していなかったとしても、将来使用する可能性も考慮して駐輪スペースについても検討しておく。
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ガーデンルーム・サンデッキ |
テラスをガラスの壁や天井で覆ったサンルームや、庭側の壁を解放することのできるガーデンルームなど、リビングに隣接しながら陽の光をふんだんにとりいれることができるので人気の外構ですが・・・ ・夏は非常に暑く、冬は外と同じくらい冷える
⇒断熱や紫外線処理をしたガラスにする・日除けのカーテンなどを取付けるなどの対策が必要 ・雨や花粉などの影響を受けずにいつでも洗濯物尾が干しやすいが、曇りの日には乾きにくい ⇒除湿器などを置くなどの工夫が必要 ・全面窓であり外であるためホコリが貯まりやすく汚れが目立ち、掃除が大変 ⇒汚れのつきにくい加工がしてある商品を採用する
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ベランダ・バルコニー |
ベランダとバルコニーの違い:ベランダは屋根がついている、バルコニーは屋根がついていない ・奥行きが狭く洗濯物や布団が干しにくい
⇒奥行きは余裕をもって(最低でも1m以上)確保 ・家族の人数が増えたり子どもの部活動が始まると洗濯物が増え干干しきれない ⇒ベランダやバルコニーに干しきれない場合の臨時の物干しスペースの確保 ・新築時に水栓をつけなかったため、掃除のたびに水でバケツを運んでいる ⇒ベランダに水栓やシンクを設置することにより、子どもの運動靴を洗ったり掃除のときに水まきができたりと便利
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テラス・ウッドデッキ |
造らなければヨカッタ!! ・家族団らんなどウッドデッキがほしいと思ったが、スペースが狭くいつの間にか使わなくなり、もったいないスペースとなってしまい、その分のスペースでリビングを広くすればよかった
⇒ウッドデッキを使用する目的(家族団らんetc.)を明確にし、そのために必要なテーブルセットなどを置くための広さを確保する
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屋外照明・コンセント |
住む前は気が付きにくいけど、無いと不便です ・門扉以外に屋外照明をつけなかったため、夜になると真っ暗で防犯が心配 ⇒門扉以外の敷地内にもセンサー付など多機能照明を設置する ・屋外コンセントをつけなかったため、屋外で電源が必要になった時に室内コンセントから延長コード使って利用しなければならない
・新築後に車を電気自動車に買い換えたので、専用コンセントを後付けしたために費用がかかった ⇒お庭のメンテナンスやDIY・BBQeなど、屋外で電源が必要になることは結構多い。屋外コンセントを後付けすると結構費用がかかるため、新築時に取付けておく。さらに、後付けは費用がかかる理由から、電気自動車を購入した時のために専用コンセントを取付けておく
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植栽 |
素敵なお花の咲くシンボルツリーや緑が青々してお庭は憧れますけれど・・・ ・大きく伸びた枝や落ち葉が隣家に入ってしまうなどトラブルになったり、芝生は月に2~3回の刈り込みが必要なため(放っておくと草むらの様になってしまう)思った以上に手入れが大変。 ⇒シンボルツリーなどは針葉樹にする、芝生は芝刈りの頻度の少ない品種をを選ぶ
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外構工事は建物本体工事が終了してから行われます。
ここで気を付けなければいけないことは、「とりあえず生活に必要な駐車場だけあれば大丈夫だから後でゆっくり業者を探して施工をお願いしよう」といった安易な考えで進めてしまうと、住み始めて「失敗した!!」ということになってしまいます。暮らしやすい家にするためにも入念に検討し決めていくことが重要になります。
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